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2008年07月26日

会社は頭から腐る 冨山和彦著

元産業再生機構COOの著者。BCGからコンサル会社CDIを興し、産業再生機構のCOOを務めた。

「エリート」の著者が種種の会社を見た結果、日本の強さは「現場」だと言い切る。

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2008年07月15日

ビジネス脳はどうつくるか 今北純一著

以前に「ミッション」と言う本を読んだが(簡単な感想はこちら)、その著者が自分の思いをぶつけた本とも言える。事実、あとがきによれば、鮨屋での熱い想いの話からこの本は生まれたらしい。

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ブレインライティング 高橋誠著

「ブレインライティング」による発想法の本。ブレインライティング自体の説明と、それに必要な発想法及び収束法の説明に分かれている。

ブレインライティングは、一言で言うと「筆記版のブレスト」である。6・3・5法とも言われ、「6」人で、1ラウンドに「3」つアイデアを出し、1ラウンドは「5」分間で終了させるものである。3行×6列のシートを6人で回しながら、各マスにアイデアを書いていく。1ラウンドが終わると、前の人が書いた3つのアイデアの下に次のアイデアを3つ書き足していく。

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2008年07月10日

絶妙な「仮説力」をつける技術 馬場 了著

発想型の仮説立案ステップの解説書。手順とtipsが記載されている。仮説検証後の広がりを持たせるために「2軸で4つの仮説を作れ」はユニーク。
B2C用を想定しているが、B2Bでも応用が可能だ。但し、顧客の業務フローや困りごとを想定する必要があるが。
以下、気づいた点を列挙。

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2008年07月08日

仕事に役立つインテリジェンス 北岡 元著

著者は、外務省他でインテリジェンス=情報分析に従事した方。なので、実例もフィクションではあるが生々しい。

以下、気づいた点から。

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2008年07月07日

説明上手になれる「らくがき」の技術

A guide to drawing out ideasの和訳本。著者は絵を使ったファシリテーション会社の創設者であり、「絵ことば」の普及に努めている。そのため、「書く行為」よりも、書く「絵」自体に重点が置かれている。
コンピュータのクリップアート集に掲載されている絵を、自分で書くための技法の紹介である。文中にも種種の絵が掲載されており、かつ書く順序、気をつけるポイントなど、実際に書く時の勘所も丁寧に解説しているのでわかりやすい。

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2008年07月05日

ダメな自分を救う本

「自分はダメ」と思っていることは、理想の自分像を持っていて、そのギャップに悩んでいるということである。そのため、「理想の自分を実現できる」と言うことを潜在意識に植え付けてやれば、それが実現できるようになる。

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2008年07月01日

一瞬で信じこませる話術 コールドリーディング 石井 裕之著

コールドリーディングの第一人者(?)の著者が、コールドリーディングの原理とその手口を説明している。

コールドリーディングとは、何も前提が無い状態から相手の情報を読み取る技術である。自身が情報を提供していると思わせずに情報を入手することにより、あたかも相手のことを知っている(見通している)ようにみせてしまう。これにより、相手が自分を全面的に信頼するようになる。

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2008年06月23日

企画力!ビジネスプロデューサになる50の方法 横山征次著

ビジネスプロデューサとは、新しい価値観をもって事業を創り出す人々を指す。
本書は、著者が2003年に多摩大学で開いた「ビジネスプロデューサ講座」を基にしている。同講座では13人の現役ビジネスプロデューサが講演し、ビジネスプロデューサの心得を話したようだ。

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2008年06月21日

ビジネスマンのための発見力養成講座 小宮一慶著

経営コンサルである著者が、他人に先んじて「発見」するためのコツを記した本。
講演を多数行っている著者らしく、講演を聞いているような感覚で読み進められる。

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2008年06月19日

5%の人を動かせば仕事はうまくいく 長谷川和廣著

著者は経営コンサル。ニコン・エシロールの前社長として、赤字を1年で黒字転換させた。

人を動かすためのtipsが満載である。著者が「はじめに」で触れているように、ビジネス心理術が50個以上掲載されている。

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2008年06月18日

デジタルハック 舘神 龍彦著

少し前に流行った「ハック」本。言葉は新しいが、「効率的に仕事を進めるためのIT系のtips」だ。

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2008年06月16日

アメーバ経営 稲盛 和夫著

京セラの創始者であり、京都財界の重鎮である著者が、京セラの骨格を成す「アメーバ」について述べた本。

本書の前半は、アメーバについて述べている。
「アメーバ」とは、数値管理ができる小集団を意味する。営業や製造という大括りではなく、「A部品の加工」や「B材料の購入」というレベルでの小集団である。京セラでは、アメーバ単位に収益を管理している。
後半は、アメーバを使った具体的な管理方法を、主に工場での計数方法について述べている。

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2008年06月14日

結局「仕組み」を作った人が勝っている

「仕組み」とは、労少なくしてもうかるシステムのこと。良く、「ちゃりんちゃりん入る商売」等という言葉を使うが、本書が目指すのはそれである。

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2008年06月13日

「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 山田 真哉著

食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉の対となる本。著者は、両方読んで完結する、と言います。本書タイトルや、当初から<上>としているあたりは、すばらしいマーケティングだと思います。

前著は数字の話に終始しましたが、本書は「ビジネスは数字だけではない」と言うことを述べています。例えば、投資対効果という数字で考えれば、食い逃げに対してバイトを雇うのは意味が無いのですが、店の評判などの定性的効果も考慮すべきだと本書は訴えています。
他にも、企業の成長のための予算であるはずにもかかわらずそれに縛られてしまうという本末転倒の例などもあり、誤った数字至上主義に警告している本です。

ただ、ストーリー仕立てにしたために、若干冗長という印象を受けました。もうすこしあっさりしても良かったのではないかと思います。


「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)
「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い   禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)山田 真哉


おすすめ平均 star
star数字の扱いがちょっと上手くなる1冊
starよく考えて工夫している
starさおだけ屋シリーズ(?)の中でナンバー1
star見出しがうまい。
star数字と会計について考える

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2008年06月12日

食い逃げされてもバイトは雇うな 山田 真哉著

大ヒットとなった「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の著者の本。タイトルが絶妙です。

内容は、数字の威力や投資対効果の定量評価、さらには会計諸表の解釈の仕方など、読み進むにつれて高度になっていきます。タイトルでもある「バイトは雇うな」については中頃で述べています。

特売がなぜ398円なのか、とか、東海道新幹線の00分発は、なぜ新大阪行きが多いのかなども、本書を読めば判ると思います。

心理学から会計学までの幅広い分野で、数字に親近感が沸く一冊です。
著者も述べていますが、「一時間で読める本」です。時間のあるときに、薀蓄を語るためにどうぞ。


食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉
食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉山田 真哉


おすすめ平均 star
star数字と感情の間
star数字嫌い度が100%の人でも数字好きになるかも
star見出しが上手いな〜
star分かりやすくコンパクト
star分かりやすいし、面白い!!

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2008年06月11日

アタマで話す技術 八幡 紕芦史著

難しいタイトルの本である。内容が難しいのではなく、どのように捉えるべきか、が難しい。
内容はプレゼンのtips(3つにまとめる、結論から話す等)だったり、モチベーション向上のtipsだったりと、さまざまである。それぞれの観点では、基本的には同意はする。だが、本としてのまとまりは、若干欠けるような気がする。
「MECE」という言葉がある。「もれなくダブり無く」という意味である。交渉ごとのtipsをMECEでまとめるのは非常に難しいとは思うが、本書に、「これさえ理解すればどんな交渉もOK!」のような全体感があれば、より判りやすくなると感じた。


アタマで話す技術
アタマで話す技術八幡 紕芦史


おすすめ平均 star
star論理的な話し方がマスターできる
starこの本の内容自体が
starコミュニケーションのマニュアル
star即効性あり!!
star知的ゲームの世界への誘い

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2008年06月09日

なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか? 枝廣 淳子+小田 理一郎 (著)

表題を読んで興味を引かれた。副題にある「小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方」が良く内容を表している。

「システム思考」とは、物事の因果関係を明快にする思考である。それを表現する方法として、「ループ図」をふんだんに活用している。これは、複数の因果関係はループしている場合が多いからである。
ループ図を描いた後には、対策をすべきポイントを選定する。それには、ループを壊す(もしくはループを加速する)最適な点を見つけて対処する。
著者らはチェンジエージェント社(http://www.change-agent.jp/)の役員である。同社のサイトに、ループ図の具体例がいくつか載っているので、こちらを見るとイメージが湧くだろう。

私が受講したグロービスのクリティカルシンキングでは、Day6でループ図を使って課題解決を行った。その際に、非常に判りやすかった印象がある。複雑な関係をまず図示して明確化し、その後対処を考えるという手順は汎用的であり、かつ「ループ図」はそれに適したツールだと思った。


なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方
なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方枝廣 淳子


おすすめ平均 star
star手軽に取り組めて効用は大きい

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2007年11月10日

日経キーワード重要500 2009年度版

日本経済や金融、社会などの21個のトレンドに対して、各々のキーワードを列挙して解説している。索引は、キーワードを五十音順に並べている。「CAD景気」や「うちエコ」など、あまり聞いたことが無い語句も並んでいた。

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2007年11月08日

その前提が間違いです。 清水勝彦著

論理思考力の強化の必要性については言を待たない。本書では、論理展開の開始点である「前提」について、再点検する必要があることを述べている。

本書は3つの章から構成されている。各章とも、「問題→起点(前提)→解決案」という流れに対して、同じ問題でも前提を変えると解決案が変わることを数個の具体例で示している。

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2007年10月09日

時間が2倍になる超手帳の技術 日本タイムマネジメント普及協会

効率的に時間を使うための手帳活用法のノウハウ本。特定の手帳のPR本かとおもいきや、そうではなかった。一番最後に、タイム/システムの手帳を推奨しているが、本書はそれにとらわれるものではない。

時間の使い方の本はいろいろあるが、thikが考えるに、以下の3つに集約されると思う。

  1. すべきことをリストアップする
  2. それらを優先付けする
  3. 優先度順に作業時間(or作業依頼者)を割り振る

これらを効率よく進めるためのフォームや考え方を本書で紹介している。

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2007年09月20日

伸びない市場で稼ぐ! 

原題はHow to grow when markets don't。「ザ・プロフィット」を書いたスラウォツキーの著である。利益モデルを23パターンに分類した同書は、目新しさは無かったものの、MECE的な確認には便利だった(今はもっとパターンを増やして考える必要があるだろう)。

本書では、「成熟した製品は、それ自体の改良では大きく儲ける事が出来ない。そのため、著者は2つの手段を講じるべき」、と説く。

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2007年09月15日

ファシリテーション・グラフィック 議論を「見える化」する技法

結果を出す議論を行うためには「見える化」がとても重要である。単なるホワイトボードの書き方、といってしまえばそれまでだが、常に参加者の注目を集めるホワイトボードにどのように記すかによって、会議の成否が決まるといっても大げさではない。
本書は必要な道具(付箋、太い筆記具など)の列挙から板書の仕方(アンダーラインの引き方、レイアウトの方法など)を具体的に、かつ豊富に例示している。
議論の進行とグラフィッカー(板書を行う人)の頭の中と、ホワイトボードに書いてある内容の3セットで、擬似会議を進行させている章も面白い。実際に「うまく板書ができる人は、こんなことを考えているんだ」というのが非常に参考になる。

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2007年08月28日

アマゾンのロングテールは、二度笑う 鈴木貴博著

副題は、「『50年勝ち残る会社』をつくる8つの戦略」。題名にあるアマゾンの話は、8つの戦略の1つである。副題の方が内容に即しているが、キャッチーなタイトルとして表題を選んだのだろう。

本書の最も伝えたいメッセージは、「自分の有利な土俵で戦う。あわよくば、戦わない。そして、土俵の選び方が、最重要な戦略である。土俵を決めたら、徹底的に集中する」という点である。

著者が前書きで書かれているように、「休日にさらりと読める戦略本」である。そして、章題に象徴されるように、身近な具体例で判りやすく戦略を解説している。

以下、一部引用&要約。

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2007年08月24日

最新ビジネス戦略手法がよ~くわかる本 藤井智比佐著

見開きで、「バリューチェーン」や「SCM」という、事業を行う上での考え方を簡単に網羅している。2005年12月に発刊された為、比較的新しい「ブルーオーシャン戦略」なども記載がある。

ただ、各々の考え方(フレームワーク)は、それらが一冊の本になるくらい奥が深い。そのため、本書の2ページでは言い表せていないことがかなりある。そのために、巻末には参考文献が各考え方に対して1冊づつ記載されている。本書を読んで興味を持ったものについては、詳細を読んでください、ということだろう。


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2007年08月21日

シャドーワーク 一條 和生 徳岡 晃一郎著

「シャドーワーク」とは、公式の組織で規定された権限や役割などにない、自主的な意思で行う活動である。予定調和で進まない現在において、イノベーションの源泉となる活動だろう。

本書は、日産、リコー、シマノなど複数企業でのシャドーワークの実例をあげて、企画型事業を生み出す場合にシャドーワークの有用性を説いている。

また、シャドーワークを実行するに当たっての「6つのカベ」を列挙し、その対策を記載しているのも面白い。ちなみに6つのカベとは

  1. 上司のカベ
  2. 組織のカベ
  3. 文化のカベ
  4. バカのカベ
  5. 技術のカベ
  6. 人事のカベ
である。
常に成長したいのは企業または個人の普遍の願いであり、そのためには過去の経験に基づくルーチンワークだけでなく、不確実が伴うことを手掛けることが大切だと思う。

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2007年08月17日

「技術者力」の高め方 水島温夫著

「技術者力」と言うタイトルを見ると技術習得方法の本かと思うが、全く違う。だが、中身は「技術者よ、5つのスキルを磨いて、収益力のある事業を手掛けなさい」というものである。5つのスキルとは、

  • 戦略構築力
  • 反射行動力
  • 擦り合わせ力、組み合わせ力
  • 「場」力
  • 「塊」力
である。
これらと、著者が提唱している「戦略ビジネスプラットフォーム」(技術レベルと顧客価値観の2軸)とを組み合わせて考えることにより、日本企業の勝ちパターンを構成できる。

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2007年08月08日

「新規事業」はどうすれば育つのか 吉井信隆著


新規事業を立ち上げたい人向け、というよりも、新規事業を育てたい人向けの内容。著者は、リクルート在籍後インキュベーション(事業孵化)を行うインターウォーズを設立した。

本書では、「出島」構想など同社の宣伝も一部はあるものの、一般論として「新規事業を育成するにはどういう仕組みが必要か」について概説している。目次も充実しているので、それだけでも目を通すと著者の主張の概略をつかむことが出来る。

本文では、新規事業応募シート、事業のスクリーニング基準、事業開発のフェイスシート、事業家の際のチェックリストなど、同社が使用していると思われるツールも具体的に記載されており、参考になる。

以下、目に留まった点から抜き出し。

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2007年07月10日

「壊れ窓理論」の経営学 マイケル・レヴィン著

「少しの綻びが大きな犯罪を呼ぶ」という「壊れ窓理論」。ニューヨークの凶悪犯罪を一掃するために、地下鉄の落書きを許さない活動から着手して大きな成果をあげた。
「壊れ窓理論」をビジネスに応用して、ほんの些細な問題から顧客を失っていくことになることを本書は示している。

ハードカバーだが、200ページ程度なので気軽に読める。具体例も豊富にあり、一つ一つが共感できるのだが、「それが必要十分条件か?」という疑問は残った。
確かに、細かいところまで気を配る必要はあるとは思うが、それで事業が好転するか、というと、他にも考えるべき点はあるのではないか、と思う。


「壊れ窓理論」の経営学 犯罪学が解き明かすビジネスの黄金律
「壊れ窓理論」の経営学 犯罪学が解き明かすビジネスの黄金律M・レヴィン 佐藤 桂


おすすめ平均 star
starタイトルに惑わされるな
starありがちな一冊。
star壊れ窓理論ではないと思う
star標題に釣られて。。。

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2007年07月08日

ナンバーワン企業の法則

「オペレーショナルエクセレンス」「製品リーダー」「カスタマーインティマシー」の3つの価値戦略から1つに絞って強化する必要がある。

オペレーショナル・エクセレンスは、経営実務面の卓越性を目指す。効率的な業務により、価格面での差別化を図る。
製品リーダーは、性能の限界を追求する製品を継続的に提供することに専心する。
カスタマーインティマシーは、顧客との親密性を徹底的に追求することを目指す。特定の顧客が欲するものの提供に心を砕く。独特のニーズを満たすことに特化し、ニーズを感知する関係を築く。都度の取引での利潤追求ではなく、顧客リレーションシップを提供する。

以下、本文から、キーワードをピックアップする。

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2007年06月28日

戦略不全の論理 三品和広著

前半では、日本企業の低収益の原因が「戦略がない」ことに拠ることを各種データを使って説明している。例えば、米国企業と比べると以下の傾向がある。

  • 日本企業は、好況時は流れに任せて無策、不況時は課題を先送りして無策。そのため、全般的に低収益となる「慢性低収益症状」。
  • 米国企業は突飛な戦略により一時的に低収益に陥ることもある「急性低収益症状」。

後半では、日本企業のヒトの状況に触れつつ、「ではどうするか」を簡単に示している。

  • 事業の責任を負うがゆえに戦略を担うべき事業部長が、「管理職」になっていて「経営職」ではない。事業部長職の任期の短さ(平均2年弱)や、将来の検討ではなく過去の反省から来る運営を行う為だろう。
  • 日本は、現場からたたき上げた最強の職能部長(=管理職)を作るシステムには長けている。しかし、経営職を作るシステムは皆無だ。
  • (参考) 経営職は長期収益の上限を定め、管理職は収益の下限を管理する。経営職は明日に立ち向かい、管理職は今日を保証する。
  • 米国型のMBAスクールは経営職を育てるには最強だが、副作用(エリート意識、現場無視)も強い。

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2007年06月16日

アイデア会議 加藤昌治著


「考具」の著者が、企画を生み出す「アイデア会議」(企画会議ではない!)について書いた本。「考具」と同様、著者の実体験が豊富に入っています。表紙も、どこと無く「考具」に似ているし。

本から気づいたところを抜書き。

  • 企画会議(企画をプレゼンして選ぶ会議)の前に、アイデア会議(企画に盛り込むアイデアを決める会議)が絶対に必要!
  • いいアイデアを見つけるに必要なのは、膨大な選択肢。
  • アマチュアとプロとの差は選択肢の数。
  • アイデア会議は手ぶら厳禁。必ずアイデアを持ち寄る。
  • ディレクター(=決める人)は、自分のゴールイメージと今のアイデアのギャップの感覚をつかんでいたい。
  • ディレクターの直感はかなり正しい。逆に言うと、その直感がないとディレクターになれない(仮になったとしても企画が通らない)。
  • 「面白さ」と「筋が良い」のは背反かも知れない。でも両立したのが「コア・アイデア」。
  • 筋が良いコアアイデアは、
    1. クライアントの課題を解決し、
    2. クライアントの文化や風土とマッチし、
    3. 社会と調和していること

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2007年06月02日

戦略の実学  谷口 和弘著

主に大学の学部生に向けて書かれた「戦略」の解説本。荒川静香や、浜崎あゆみなど身近な例で戦略を解説する。また、「ブルーオーシャン戦略」などの最近のトレンドについても、ざっと要約しているのも便利。

ただ、「戦略」について身近に感じてもらおうとするあまり、例もしくはルビが語り口調であるのが読んでいて気になった。私がすっかり年を取った^^;というのもあるかもしれないが、本書の手法は、著者の意図とは逆に論点をぼかし、読みにくくしてしまっているような気がする。

学生または卒業して間もない人にとっては、企業の戦略を考えるための格好の入門書になるだろう。

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2007年02月02日

トム・ピーターズのマニフェスト 3 タレント魂。

経営の「超グル」と呼ばれる著者の、異質のシリーズ。スリムな手帳のサイズで、フルカラー。良質の紙を使ってふんだんに写真がある。150ページ弱の本。

うーん、読もうと思ったのですが、目がちかちかして、途中で断念。多分、エッセンスがぎゅっと濃縮された良い本だとは思うのですが。左脳にで読書する、というよりも、右脳に叩き込む、という感じの本なのでしょう。


このシリーズとして、
トム・ピーターズのマニフェスト 1 デザイン魂。
トム・ピーターズのマニフェスト 2 リーダーシップ魂。
トム・ピーターズのマニフェスト 4 トレンド魂。
があります。ランダムハウス講談社から、各1600円です。

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2007年02月01日

失敗を生かす仕事術 畑村洋太郎著

著者は、東京大学で機械工学を専門として研究をしていた中で、失敗(試行錯誤)のノウハウを集積して「失敗学」として体系化した。本書は「失敗学」を学問として捉えた本ではなく、「失敗学」の考え方を踏まえてどうすべきか、というtipsを集めた本。

本書のメインテーマではないが、要求機能→機能→機能要素→機構要素→構造→全体構造という連関から成る「思考展開図」が掲載されている。表現は違うが、内容は「問題解決手法」と通じるところがある。
「要求機能」で問題(イシュー)を特定し、機能及び機能要素で、問題箇所の特定(Where)と発生原因(Why)に分解する。機構要素で、Whyの解決策を導き(How)、それを組み合わせることにより(構造→全体構造)、当初のイシューへの解決策を提供する。

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2007年01月30日

イタリア人の働き方 内田洋子,シルヴィオ・ピエールサンティ著

「国民全員が社長の国」という副題が付いているように、イタリアで事業を営むユニークな社長のエピソードを集めた本。VIPご用達の靴磨きや、2年以上のバックオーダーを抱える生ハム業者、果ては悪魔払い専門の新婦など。
いずれも自身の仕事に誇りを持っているのがとても良く分かる。

冒頭に、

ミラノ工科大学の調査で、イタリアの第三次産業に属する起業家のうち10人に9人が「収益を上げることが自らの起業と経営目的の第一義とは考えていない」と回答し、「事業を起こした理由は、自分だけの独創的な企画を実現したかったから。会社を通じて自分が生活する地域社会の環境をより高めたい」としている。

とある。「自分自身」や「地域」、そしてここに記載は無いが「家族」」への尊敬の念が大変強いのだろう。

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2007年01月27日

商品企画のシナリオ発想術 田中 央 著

著者は、「写ルンです」などの製品コンセプトを作ってきた。本書では、シナリオにより商品イメージが明確になることを種々の具体例で示している。以下は、thikのバイアスがかかった要約。

  • 製品には機能性と情緒性がある。
  • シナリオベース(「モノ」作りではなく「コト」作り)の考え方は以下のとおり。
    1. 現状の課題を挙げる。例えば、ユーザの不満(フィルム装填が面倒、カメラを持たないといけない)、メーカの不安(新規格フィルムは作り続ける必要あり、現像所網の維持も必要)、メーカの不思議(高級デザインカメラは不振)など。
    2. それを技術的に、あるいは事業の仕組み的に解決する対処案を考える。フィルム内蔵でどこでも売っているなど。
    3. 製品のイメージを考える。製品のコンセプトイメージ(例:親近感)から同義語や常套句、比喩を使ってイメージを膨らませる。「身近な、しっくり」や「名刺入れ、ライター、キャラメル」など。
    4. リストアップしたイメージに、「モノ」を当てはめてみる。キャラメルに当てはめると、カラフルな紙パッケージのカメラが思いつく。
    5. 5W1Hなどで利用シーンを想定し、シナリオを考える。
  • シナリオ作成のポイント
    • 想定時期を明確にする
    • 客観的データだけではなく主張や願望を含める
    • 「モノ」の核のコンセプトと提供価値をしっかり把握する
    • 5W1Hなどでシーンを具体化する
    • 機能、操作、行為がわかりやすいようにする

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2007年01月17日

日本人の価値観・世界ランキング 高橋徹著

世界各国での同一の質問結果に対する分析から、国民性を見つけよう、というのが趣旨。中公新書のラクレというシリーズの一冊。定価は760円です。

「へぇ」的な点としては、「親は子供の犠牲になるのも止むを得ない」というのが73カ国中日本が72位である点。家族主義的な日本と個人主義的な欧米というステレオタイプは幻なのかもしれない。話の種になりそうな項目は他にも有るが、ちょっと見方を変えると、「こんなデータからこんな結論を引き出すことができるのだ」という点も面白かった。

先程の「子供の犠牲」の項目でも、「『犠牲』の度合いが各国で違うために生じたデータであり、実際には統計上の数値ほど違いはないのではないか、と指摘する。即ち、日本では大学卒業まで親が面倒を見るなど、「犠牲」の度外が高く、米国などでは「犠牲」の内容が日本ほど濃くないため、犠牲を払ってもよいと考える人が米国のほうが多かったという統計データになったのではないか、と唱える。

本書を読んでいると、データの解釈は多面的に行えるのであると改めて感じた。

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2007年01月10日

<競争優位>のシステム 加護野忠男著

1999年9月のPHP新書。今読むと、著者の主張がそれほど「とんがって」いないようにも感じるが、裏を返せば著者が指摘していた潮流が当たり前になってきたということ。先見の明に感服する。

著者の主な主張は以下のとおり。

  • 事業システムは、事業コンセプトから導かれる。事業コンセプトは、「どのような顧客に」、「どのように価値を提供するか」の考え方である。
  • 事業システムを決める為の肝は、
    • 事業のどの活動を自社で行うか
    • 社外の関係者と、どのような関係を築くか
    の2点に集約される。
  • 製品での差別化と、事業システム(ビジネスシステム)での差別化には大きな違いがある。「目立つ」「判りやすい」「華々しい」「真似しやすい」「長続きしない」のが製品での差別化であり、逆が事業システムでの差別化である。
  • (99年当時の)新しい事業システムは、
    • スピードを高める
    • 組み合わせる
    • 集中特化と外部化を行う
    の3点が特徴的である。
  • 組み合わせは、既存事業の顧客情報を他の事業に適用するなどで可能となる

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2006年12月25日

ホワイトハウスの超仕事術 ヘザー ベッケル著

クリントン大統領の側近だったジョージ・ステファノポロス氏のアシスタント(秘書ではない)だった著者が、仕事をうまくこなすためのノウハウを満載にした本。アシスタントという職は日本では聞きなれないが、「補佐」という言葉が適当か。アシスタントは、身の回りをお世話する秘書とは違い、ボスの仕事のノンコア部分を担当し、コア部分に集中できるようにするのが職務である。
本書は、アシスタント職に限定したtipsではなく、どんな仕事にも通じるノウハウが種種述べられている。以下、気づいたものから抜粋する。

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2006年12月23日

正しければ、それでいいの? シュミット&ギャラガー著

Is It Always Right To Be Right?が原題。「自分が(仮に間違っている、とうすうす感じていたとしても)正しいと主張し、相手を論破するのがよいのだろうか?自分の主張と相手の主張を認め合い、新たな発見とより良い主張に昇華させていくほうがよいのではないか?」と主張する。
Part1,2に分かれており、Part1は1ページに2,3行+挿絵、という構成で、「自分至上主義者」ばかりの企業が崩壊し、そして「自分の誤りや相手の意義も認める」ことにより、従来以上のものを手にいれられると説く。

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2006年12月22日

P2M入門 小原重信著


P2Mはプロジェクト&プログラムマネジメントの意。ソフトウェア開発などのプロジェクトマネジメントにとどまらず、より広い範囲のプログラムのマネジメントまで含む手法についての入門書である(ここでは、複数のプロジェクトが有機的に関連した「事業」を、プログラムと定義している)。

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2006年12月21日

なぜあの会社は儲かるのか?山田英夫、山根節著


慶応ビジネススクールと、早稲田ビジネススクールの教授の共著。ビジネススクール等では、経営戦略と財務戦略が切り離されてしまっていることに問題を持った著者らが、6つのトピックに対して経営と財務の両面から分析した本。内容は平易であるが、企業分析の考え方を理解するのに役立つ。

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2006年12月20日

現場を動かすマネジャーのための 戦略を実行する技術

原題は"Translating strategy into action"。ただ、「実行」のためのtipsはあまり無く、「戦略」をビジョンに変え、戦術に落とし込むまでの方法に大部分のページを割いている。

色々なフレームワーク(枠組み)が出てくるのは、参考になった。

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2006年12月11日

研修が教えないビジネス能力の磨き方 落合 敏明著

プロジェクトなどの失敗からどのように学ぶかという点について、ロジカルシンキングや、クリティカルシンキングの考えを取り入れながら述べている。
原因と責任を明確に分け、原因を徹底して追求して再発しないための具体策に落とすことが著者の主張の中心のようだ。最後には、著者が研修での指導の模様を書き下ろしている。

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2006年12月04日

仕事の禁句変換辞典 「コトバ最適化」研究会 著

メーカーや広告代理店、研究者などの任意の集まりである「コトバ最適化」研究会が50個の「禁句」を選び、それを適切な(毒の無い)言葉に変換した本。とてもユーモアが効いていて、なかなか良い。
全部を挙げてしまうと本書を読む意味が無いので、いくつかピックアップする。

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2006年11月27日

イノベーションの達人! トム ケリー著

以前ブログにも書いた「発想する会社」の著者の第二弾。IDEOでの実体験を元にイノベーションを起こす為に必要な才能を10個にまとめています。
今日は、そのうちの6個を列挙するのにとどめますが、折を見て興味深かった項目について書こうと思います。

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2006年11月24日

考具 加藤 昌治 著

有名な本だが、まだ読んでいなかった。ある方に紹介いただいて、まず借りて読んでみた。

著者は、企画するためのツールを「考具」と呼んでいる。本書は、「考具」を、

  • 情報を入れる
  • アイデアを広げる
  • 企画に落とし込む
  • スパイスを効かす
に分類して、それぞれ数個を紹介している。

聞いたことがあるツールもあったが、一番「初めてのツール」が多かったのが「アイデアを広げる」領域のツール。手持ちのアイデアをやりくりしたり、それを企画書にまとめることは比較的行っているのだろうが、「アイデアを取り入れる」ことへの注力が少なかったという証拠だろう。「アイデアを広げる」ことを、意識して行っていこうと思う。

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2006年11月21日

プロアナウンサーの聞く力をつける55の方法

永六輔さんと30年以上もラジオ番組をやっている遠藤泰子の本。話すよりも聞くのが得意なアナウンサーとして、55個の「聞く」コツを述べている。1個あたり2-3ページなのでさらりと読めてしまう。でも、この手の本は実践が大切。気づいたところからやっていこう。
なお、章立ては4つに分かれていて、それぞれ、

  • 「聞く」は「あなた自身」に効く(tips系が記載)
  • 「聞く」は「人間関係」に効く(より深い会話用のtips)
  • 「聞く」は「ピンチ」に効く(困ったときのtips)
  • 聞くことは話すこと(聞くことが職業である人の紹介)

という名前なのだが、分類の枠組みと目的がちょっと不明確に感じた。

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2006年11月20日

ビジョナリーカンパニー【特別編】 ジム・コリンズ著

原題は、"Good to great and the social sectors"。その名の通り、Good to Great(これはビジョナリーカンパニー2の原題)を、NPOや行政などの社会活動に適用させるとどうなるか、を記している。
ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則に続く第3弾のように見えるが、上記の通り、また本書の冒頭に書いてあるように、ビジョナリーカンパニー2の付録としての位置付けである。著者の過去の2冊を、企業とは違う分野、即ち社会活動に応用するとどうなるかについて記している。